2019年4月7日
先日までの寒さも緩み、桜もいよいよ満開の様相を呈してきたこの頃。
桜と虹を同時に観賞するべく、ウォルトンガーデンを訪れた。
最近は午後から来ることが多いのだが、今日は朝から丸々一日満喫する予定である。
この時期は、朝5時には日の出を迎える。
それに合わせて、5時頃にウォルトンに到着するように家を出た。
到着すると、既に2台の車が駐車場に停まっている。
日曜日なだけあり、皆さん気合が入っているようである。
例によって誰もいない受付で受付用紙を書き、メインポンドへ向かう。
正面対岸の水車横が空いていたので、そちらに入ることにした。
今日の天気予報は晴れ、気温も25度位まで上がる予報である。
おそらくは水温も上昇し、BODの高いウォルトンのマッディーウォーターは酸欠気味になる。
そう踏んでのポイント選定である。
朝露に濡れる新緑と、満開の桜が美しい。
水面の様子を観察すると、水面の小虫を食っているようなライズが頻繁に起きている。
まずはノア18赤金で表層~50cm位を探ってゆくが反応が無い。
ノアJr12に落として探るも反応はない。
デカミッツ、バーブルと試すがこちらもダメ。
朝一いきなり出鼻をくじかれたような感じである。
レンジを下げて中層を探ることに。
つぶアンのゴマ塩クリアでゆっくり中層を泳がせると、本日初ヒット。
結構深いレンジから食い上げてきているようで、釣れる魚はことごとくフロントフックにフッキングしている。
つぶアンの潜行深度から言って、表層から2m付近がレンジのようである。
カラーローテーションしながら、1時間で11匹と、なかなか良いペースである。
30up、中には40upも混ざり、油断を許さない雰囲気が楽しい。
時間の経過とともに、リアフックに食いついてくる個体が増えてきた。
そして、レンジが変わったのか、反応が鈍ってきたのでルアーを変えてみる。
モカSRFⅡを試してみるが、事故的に1匹釣れたのみ。
まだそこまでレンジは上がっていないようである。
ザンムIDOに換えてみるが1匹と、ちょっと違う感じ。
つぶアンで2匹。
この辺からだんだん分からなくなってくる。
ちゃんと考えながらやっているつもりではあったが、ついつい釣れたルアーにこだわったり、過去にいい思いをしたルアーを試してみたりと、1時間余りの時間を迷走に費やしてしまった。
良く考えればすぐにやるべきことは分かるはずである。
2m~ボトムor30cm~1mのどちらかを試せばいい事を。
この時点では、まだ中層が頭から離れないアルマスはウッサを投入する。
表層から中層にかけて少しずつ沈めながらリトリーブしていると、豪快なアタリがあった。
ウォルトンのアタッカー、スチールヘッドである。
色を変えながらウッサで3匹を釣り上げる。
中層より少し上を引けるグラスホッパーで2匹。
ウッサとグラスホッパーのおかげで、フィールドに出ると著しく勘の悪いアルマスもようやく気付いてきた。
スプーンに換え、30cm~80cmをレンジを刻みながら探ってゆく。
ノア12赤金で50cmほどのレンジを引くとヒットした。
しかし、連発してこない。
ウッサやグラスホッパーが少し早めで調子が良かったため、スピードを上げるべくノア18に換えるとすぐに結果が出た。
表層30~50cmをノア18のスピードで引くのが正解のようである。
赤金をはじめ、差し色をはさみながら金系を中心としたローテーションでポンポン釣れる。
2時間余りで18匹を釣り上げた。
時間は12時を少し回ったところ。
スプーンでの釣りも一段落してきたところで昼食休憩にすることに。
カップラーメンを食べながら、満開の桜と新緑に色付き始めた里山を観賞する。
日差しは汗ばむほどであるが、窓から吹き込む風は爽やかで、春を感じさせてくれる。
実に気持ちが良く、ルアーのフックを交換しながら、しばらく休憩することにした。
長めの休憩の後、午後は桜パターンなるものを試してみる。
ノア18桜色を投入するも、そんなに反応は良くない。
せっかくの桜満開シーズンなので、少し期待していただけに残念。
2匹のみであった。
つぶアンゴマ塩に換えて、流れの中を通してくると、いいサイズがルアーをひったくった。
急激に突っ込むようなこのファイトは、スチールヘッドで間違いないだろう。
このサイズが適度に混ざってくれる今日のウォルトンは楽しさ満点である。
ランディングしてみると、やはり銀鱗輝くスレンダーなスチールヘッドであった。
ゴマ塩で2匹釣った後、こしアンに換えてみる。
オリオリグローで1匹釣るが、反応があまり良くない。
カラーを変え、クリームスターにすると反応が一変、釣れまくるようになる。
カラーを変えてだけでここまで魚の反応が変わるというのも面白い。
30分で10匹と、本日一の釣果を叩き出してくれた。
続いてクリアライムカラーで3匹。
時計を見ると、早いもので15時を過ぎていた。
少し飽きてきたこともあり、他のポイントに移動することにした。
ちょうど対岸の角、管理棟から出て左手の通称根掛かりポイントが空いていたので、そちらでやることに。
この周辺は、ポンドの角で流れが澱みやすいせいか、油膜や泡、ゴミといった漂流物が溜まりやすい。
今日は汚れがひどいので戻ろうかとも思ったが、既に元いた場所には他の人が入っている。
汚れには目をつぶり、そこでやることにする。
こしアン川場ピンクで2匹を立て続けにゲット。
しかし2匹以上は続いてこない。
桜シーズンだというのに、ウォルトンには桜パターンは無いようである。
先程調子の良かったクリームスターで3匹。
うち1匹は、今日一番のファイトを見せてくれたウォルトンアタッカーであった。
沖の方はどうかと、ザンムIDOを遠投して探ってみることに。
あまり反応の良い魚は居ないのか、アタリが無い。
竿を上げてレンジを少し上げてみると反応があった。
イリエパールとオリオリグローで1匹ずつ釣るも、そんなに反応は良くない。
風が吹くと、水面の汚れがどんどんこちらに流されてきて、溜まってゆく。
ラインやロッドにも汚れが付着して、あまり気持ちの良いものではない。
時間は現在16:30、最後は気持ちよく釣るために場所を移動することにした。
対岸の水車横10mくらいの位置に入ることにする。
こちら側なら、影が水面に映り込むこともないので、魚に無用のプレッシャーを与えないで済む。
またもやこしアンクリームスターを投入する。
ブレイク付近で1匹掛けるも、後が続かない。
レンジが変わったか、水面がざわつき始めたので、スプーンに換えてみる。
ノア18赤金を、昼間同様50cmほどのレンジを通すとヒット。
しかし、同じスプーンでは2匹目が続かない。
ドーナ20オレスタっぽいカラーで1匹、透過赤で1匹。
10分に1匹ペースでぽつぽつ釣ってゆく感じである。
赤が効くならと、こしアン赤マムシをキャストすると意外といい反応。
ポンポンと3匹釣れる。
つぶアン、アメリカンシャッドに換えて1匹。
なかなか元気の良い個体であった。
この個体を釣ったのが17:36
閉店の16時まで粘ったが、その後は静まり返ったように魚信は無く、これが最後の個体であった。
夕方を迎えるとぴたりと釣れなくなるこの現象。
釣った個体の多くに傷が付いていたことから、子育てシーズン中の鳥による食害と思われる。
現にアオサギやカワウなどが、ニジマスを狙って周囲を飛んでいる。
この時期の夕まずめは、そんな生き物たちの事情で幕を閉じるのが少し早いのではないだろうか。
春だ桜だと浮かれているのは我々人間だけであり、鳥もニジマスも生きるのに必死なんだな。
そう思うと、この夕暮れを美しいと感じることのできる自分の身勝手さに気付き、何とも言えない気持ちになるのであった。
本日の釣果 ニジマス73匹