朝からピーナッツ
9月23日
待ちに待った休日、秋分の日である。
確認すると日の出は5:25。
日の出の少し前から明るくなるので、その時間に合わせて釣り場に到着するよう車を走らせる。
タックルボックスに忍ばせたピーナッツ(ダイワのクランク)小隊は、昨日数名の新入りを迎え入れた。
出撃を目前に控え、車に揺られながら武者震いのラトル音を鳴らしている。
ポイントに到着すると、日の出の時間を若干過ぎてはいたものの、水面にはライズが起こっており、期待感は十分である。
早速ピーナッツSSRギルカラーで水面下30cmを超ファストリトリーブで攻めてゆく。
プンッ、プンッ、っと、ベイトフィッシュに当たる感触が伝わってくる。
シーバスが下にべったりと付いているのであろう、ベイトフィッシュは軒並み浮いており、ざざざぁーっとざわめき立ちながら群れが水面を移動する。
何投かキャストするが、アタリが無い。
どうもベイトフィッシュが多過ぎて、シーバスがルアーを追っていないような気がするのだ。
よく観察すると、ベイトフィッシュがざざーざざざーと移動した後にシーバスがドババンとダイナミックにライズするのだが、そのライズはほぼ同時に数匹連続で起こっている。
その後は2~3分ライズが起こらず静かな時間が流れ、その後また同様に一気に数か所でライズが発生する。
どうも、水面に居るベイトフィッシュを捕食する際、1匹で行動を起こすのではなく数匹で同時に行動を起こしているように見える。
もしくは1匹が捕食行動を始めるとそれがスイッチとなって他の個体も捕食行動を始めるのかも知れない。
それから、2~3分の静寂、これは何なのか。
シーバスだって動物である。
口に入れた食べ物は、飲み込むまで次の食べ物は口に入らない。
おそらくこれがライズの後のしばしの静寂であるのでは?と推測してみる。
名付けて「もぐもぐタイム」かな。
もぐもぐタイムのうちにキャストの準備を整えておく。
水面のベイトフィッシュの動きに変化が生じた一瞬を見定め、シーバスの捕食位置を予測してピーナッツをキャストする。
ざざーざざざーの群れの鼻っ面に超ファストで通すと、クランクから腕に伝わる微振動がグンっとひときわ重くなる。
食った!
スウィープ気味に追い合わせを入れると、異変を感じて奴は走り出す。
最初はゴミに掛けたと思うような鈍重なバイト、筋肉の塊が強引に水の中を推進するファイティング、これぞシーバスそのものである。
しっかりと針掛かりするようなバイトだったのでバレる心配は無いとは思うが、ドラグを緩め慎重にファイトする。
さすがはシーバス、寄せても簡単にはランディングさせてはくれない。
近距離まで寄せてから鬼走りされるとラインブレイクしそうで焦る焦る。
十分に弱らせてからネットでキャッチ。
57cmといったところか。
ファイト中は「うおーでけーやべぇ~」とか呟きながら怪しい動きをしていた私だが、メジャーを当ててみると何とも大したことは無いサイズであった。
胸の高まりがまだおさまらないが、呼吸を整え釣り再開。
ベイトの動きを見ながらもぐもぐタイム後のシーバスを狙い撃つ。
ハイギアのリールを1秒3回転という超ファストリトリーブである。
クランクの振動がブリブリ伝わってくる。
それでもしっかりと水面直下を泳ぐピーナッツはさすがである。
3回目のもぐもぐタイムの後、ガツンとヒット!
先ほどの個体とは比べ物にならない重量感とパワーがロッドを伝う。
バットから半月状にぶち曲がるロッド。
タックルは7,2フィートのライトアクションのロッドに8lbのナイロンライン直結である。
脳髄が瞬時に危機を察知し、無意識にドラグを緩める。
体の反応とは裏腹に、「ナイロン4lbで70オーバーのライギョ2本も上げたんだ、楽勝だよ」と、何故か冷静に達観する自分がいるのも面白い。
追い込まれると目を背けてしまうというアレである。
どこまで行くのかというくらい激しく走るシーバス。
ロッドでコントロールしながらも、体力があるうちはひたすら耐える時間が続く。
ゆっくりゆっくり疲れさせて、水面に姿を見せるも思い出したようにまた走り出す。
10分程やり取りしただろうか、疲れ果て、ついに観念したところをネットでランディング。
うはぁーネットに入りきらない!
ここでポロリはさすがに精神的にきついので慎重に陸へと引き上げる。
トラウト用に購入したかなり大きなネットだが、シーバスの巨体が放り込まれ、今にもはちきれそうである。
上がってきたのは、パンパンに太っていて筋骨隆々とした立派な個体であった。
計測すると、74cm。
正直ファイト中はもっとあるんじゃないかと思ったが、この魚体を見ればその理由は納得できる。
長さだけ立派で痩せ細ったシーバスもよく目にするが、この個体はこれからの産卵シーズンに向けて川を泳ぎまわり、餌を荒食いした健康体そのものといった風格である。
写真撮影を終えてリリースすると、私に反撃するかのように激しい水しぶきを上げながら流れへと帰って行った。
程良い疲労感を感じながら水面を観察すると、朝の捕食タイムは一段落したようでライズは見られなくなっていた。
時間にして1時間40分ほど楽しませてもらった。
ベイトフィッシュも先ほどまでのように浮いていなかったので、これにて納竿とした。
他の魚種の釣りも楽しいのだが、やはり陸っぱりからこれほどのサイズがルアーで狙えるシーバス釣りは、格別である。
産卵のために川を下ってしまうまでの間の釣りだと思うので、楽しめるうちに楽しんでおこうと思う。
ということで、夕まずめにも釣行してしまいました!
おいおいハマリ過ぎだろと言われても否定できません。
ウェブログってくらいですから、ログとして以下に残しておくことにする。
結果はセイゴ、フッコサイズ4匹であった。
*******本日の釣果*******
50cm未満 4匹
50cmUP 1匹
70cmUP 1匹(74)
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待ちに待った休日、秋分の日である。
確認すると日の出は5:25。
日の出の少し前から明るくなるので、その時間に合わせて釣り場に到着するよう車を走らせる。
タックルボックスに忍ばせたピーナッツ(ダイワのクランク)小隊は、昨日数名の新入りを迎え入れた。
出撃を目前に控え、車に揺られながら武者震いのラトル音を鳴らしている。
ポイントに到着すると、日の出の時間を若干過ぎてはいたものの、水面にはライズが起こっており、期待感は十分である。
早速ピーナッツSSRギルカラーで水面下30cmを超ファストリトリーブで攻めてゆく。
プンッ、プンッ、っと、ベイトフィッシュに当たる感触が伝わってくる。
シーバスが下にべったりと付いているのであろう、ベイトフィッシュは軒並み浮いており、ざざざぁーっとざわめき立ちながら群れが水面を移動する。
何投かキャストするが、アタリが無い。
どうもベイトフィッシュが多過ぎて、シーバスがルアーを追っていないような気がするのだ。
よく観察すると、ベイトフィッシュがざざーざざざーと移動した後にシーバスがドババンとダイナミックにライズするのだが、そのライズはほぼ同時に数匹連続で起こっている。
その後は2~3分ライズが起こらず静かな時間が流れ、その後また同様に一気に数か所でライズが発生する。
どうも、水面に居るベイトフィッシュを捕食する際、1匹で行動を起こすのではなく数匹で同時に行動を起こしているように見える。
もしくは1匹が捕食行動を始めるとそれがスイッチとなって他の個体も捕食行動を始めるのかも知れない。
それから、2~3分の静寂、これは何なのか。
シーバスだって動物である。
口に入れた食べ物は、飲み込むまで次の食べ物は口に入らない。
おそらくこれがライズの後のしばしの静寂であるのでは?と推測してみる。
名付けて「もぐもぐタイム」かな。
もぐもぐタイムのうちにキャストの準備を整えておく。
水面のベイトフィッシュの動きに変化が生じた一瞬を見定め、シーバスの捕食位置を予測してピーナッツをキャストする。
ざざーざざざーの群れの鼻っ面に超ファストで通すと、クランクから腕に伝わる微振動がグンっとひときわ重くなる。
食った!
スウィープ気味に追い合わせを入れると、異変を感じて奴は走り出す。
最初はゴミに掛けたと思うような鈍重なバイト、筋肉の塊が強引に水の中を推進するファイティング、これぞシーバスそのものである。
しっかりと針掛かりするようなバイトだったのでバレる心配は無いとは思うが、ドラグを緩め慎重にファイトする。
さすがはシーバス、寄せても簡単にはランディングさせてはくれない。
近距離まで寄せてから鬼走りされるとラインブレイクしそうで焦る焦る。
十分に弱らせてからネットでキャッチ。
57cmといったところか。
ファイト中は「うおーでけーやべぇ~」とか呟きながら怪しい動きをしていた私だが、メジャーを当ててみると何とも大したことは無いサイズであった。
胸の高まりがまだおさまらないが、呼吸を整え釣り再開。
ベイトの動きを見ながらもぐもぐタイム後のシーバスを狙い撃つ。
ハイギアのリールを1秒3回転という超ファストリトリーブである。
クランクの振動がブリブリ伝わってくる。
それでもしっかりと水面直下を泳ぐピーナッツはさすがである。
3回目のもぐもぐタイムの後、ガツンとヒット!
先ほどの個体とは比べ物にならない重量感とパワーがロッドを伝う。
バットから半月状にぶち曲がるロッド。
タックルは7,2フィートのライトアクションのロッドに8lbのナイロンライン直結である。
脳髄が瞬時に危機を察知し、無意識にドラグを緩める。
体の反応とは裏腹に、「ナイロン4lbで70オーバーのライギョ2本も上げたんだ、楽勝だよ」と、何故か冷静に達観する自分がいるのも面白い。
追い込まれると目を背けてしまうというアレである。
どこまで行くのかというくらい激しく走るシーバス。
ロッドでコントロールしながらも、体力があるうちはひたすら耐える時間が続く。
ゆっくりゆっくり疲れさせて、水面に姿を見せるも思い出したようにまた走り出す。
10分程やり取りしただろうか、疲れ果て、ついに観念したところをネットでランディング。
うはぁーネットに入りきらない!
ここでポロリはさすがに精神的にきついので慎重に陸へと引き上げる。
トラウト用に購入したかなり大きなネットだが、シーバスの巨体が放り込まれ、今にもはちきれそうである。
上がってきたのは、パンパンに太っていて筋骨隆々とした立派な個体であった。
計測すると、74cm。
正直ファイト中はもっとあるんじゃないかと思ったが、この魚体を見ればその理由は納得できる。
長さだけ立派で痩せ細ったシーバスもよく目にするが、この個体はこれからの産卵シーズンに向けて川を泳ぎまわり、餌を荒食いした健康体そのものといった風格である。
写真撮影を終えてリリースすると、私に反撃するかのように激しい水しぶきを上げながら流れへと帰って行った。
程良い疲労感を感じながら水面を観察すると、朝の捕食タイムは一段落したようでライズは見られなくなっていた。
時間にして1時間40分ほど楽しませてもらった。
ベイトフィッシュも先ほどまでのように浮いていなかったので、これにて納竿とした。
他の魚種の釣りも楽しいのだが、やはり陸っぱりからこれほどのサイズがルアーで狙えるシーバス釣りは、格別である。
産卵のために川を下ってしまうまでの間の釣りだと思うので、楽しめるうちに楽しんでおこうと思う。
ということで、夕まずめにも釣行してしまいました!
おいおいハマリ過ぎだろと言われても否定できません。
ウェブログってくらいですから、ログとして以下に残しておくことにする。
結果はセイゴ、フッコサイズ4匹であった。
*******本日の釣果*******
50cm未満 4匹
50cmUP 1匹
70cmUP 1匹(74)
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