海へ下ったシーバスを追って
2017年、シーバスが川を下ってからの記録を記載し忘れていたため、備忘録的に記録しておく。
11月11日
日々冬へと向かう中、上流部ではすっかりシーバスの気配が消え、今シーズン閉幕といった様相である。
しかしながら、シーバスフォトダービーせっかくエントリーしたこともあり、さらなるサイズアップを狙いたいという思いが芽生えてくる。
フォトダービーのルールは、陸っぱりもしくはウェーディングで釣った個体である。
ボートフィッシングは除外されるため、フィールドは産卵のために下流へと下って行ったシーバスを追って必然的に河口部、およびその周辺ということになる。
西暦2017年、文明の利器は発達し、釣りのポイント選びにおいても非常に便利な世の中である。
グーグルアースを眺めながら、大物を狙えそうな場所をいくつかピックアップしてゆく。
秋のハイシーズンということもあり、超有名ポイントである逆水門周辺はシーバスよりもアングラーの方が多そうなので却下。
いっそのこと産卵で海を目指すであろう個体を追い、思い切って海まで下ってみることにした。
利根川の河口は銚子、波崎といった大規模な漁港である。
その周辺でシーバス釣りが有名なのは一ノ島堤防という沖堤である。
混雑した場所で釣りをするほどストレスの溜まることも無いのでこちらも却下。
人のあまり来なそうな場所且つ釣れそうな場所を何箇所か目星を付け、車にタックルを積み込み下見がてらいざ出発。
出発が少し遅れてしまったため、現地到着は日没後の18:20過ぎであった。
人の来なそうな場所を選んだつもりだったが、ちらほらシーバス狙いっぽい人がルアーをキャストしている。
さすが有名な漁港だけあるなぁなどと感心しながらタックルを組む。
見たところ誰も釣れている様子も無く、期待薄かななどと思いながらも水面を見ると、なんとボイルが起きているではないか。
見渡すと、いたるところで大型個体と思われる大規模なライズや捕食音、追い詰められたベイトのボイルが起きており、いわゆるスーパーボイル状態であった。
にもかかわらず釣れている気配が無い。
これは、ボイルしているものの釣れないという厳しいパターンか!?
準備を整え、さらに200mほど下流に歩いてゆくと、人もいなく良い場所を見つけたので早速キャストする。
他のアングラーはもちろん表層を攻めていると予想されるので、思い切ってボトムから中層を探ってみる。
ボトムは砂質でフラット、足場の堤防下にカキ塊があるようである。
ローリングベイト88で一通り探るも反応が無い。
ルアーのピックアップ直前、表層付近でゴゴゴゴンとベイトの群れにルアーが当たる。
フッキングさせてみると、15cmほどのイナッコであった。

続いてエリア10で水面直下をスローに泳がせる。
しかしこれはダメである。
1投1匹のペースでイナッコが釣れてしまう。
まるでイナッコたちの背中の上にルアーを泳がせているような、そんなイメージである。
かなりの量のイナッコが居るようであり、この中からルアーを狙って食わせるのは至難の業かと思われる。
であるならばと、スーサンで少し下のレンジ30~50cmくらいを泳がせ、群れからこぼれた個体を演出してみる。
ボイルの奥にキャストし、ボイルを通し、堤防に追い詰められ水面に向かって逃げるイナッコをイメージしながらリトリーブする。
1投目でライズを伴う豪快なバイトが視覚、聴覚、触覚を刺激する。
足場が高いので、竿をあおり過ぎるとシーバスが浮き過ぎ、エラ洗いされてしまう。
なるべく横方向に走らせるようにコントロールし、スタミナが尽きるのを待つ。
ネットでランディングすると、50upの個体であった。
魚に極力ダメージが無いよう、撮影の際は触らない、泥or草の上で手早くをモットーとしているが、この釣り場にはあまり適した場所が無い。
やむなく冷えていることを確認し、アスファルトの上で撮影した。

ファイトからランディングに伴い、場荒れしてしまったようで周辺のボイルは少なくなっていたものの、離れた場所では依然、派手なライズが起きている。
少しずつ下流にランガンしながら探ってゆく。
しかし、ベイトの量が多過ぎるようで、なかなかヒットに至らない。
ひどい時はルアーの真横でライズが起こる始末である。
シーバスにとってみればイナッコ食べ放題状態の中、わざわざルアーを追う理由が無いのであろう。
一時間ほど、居るのに釣れないというもどかしい時間を過ごす。
こういう中でもしっかり釣果を伸ばせるか否かが、一流と、私のような所詮二流の差なのであろう。
最初に釣ったポイントに戻り、再びスーサンをキャストする。
イナッコの群れの下を通すと、先程バイトのあった場所付近でまたもやバイトがあった。
力強い走りに、一瞬おっ?と思ったが、ファイトはさほど激しくはなく、先程同様のサイズであると思われた。
ランディングしてみると60upのシーバスであった。

釣り上げたシーバスをリリースし、辺りを見渡すと既にライズは収まりつつあり、小さな飛沫が時折上がる程度に落ち着いていた。
明日は明るいうちに来て、ベイトの動きや周囲の様子を見てみたいと思う。
何時頃からシーバスの捕食が始まったかは定かではないが、時合いは20時位までであった。
若潮後の中潮初日、潮は下げ止まりで動いていない状況。
決して良いコンディションではないが、潮が動いていない状況でもスーパーボイルが発生していたことは意外であった。
大潮が良い、潮は動いていたほうが良いという固定観念に囚われていてはチャンスを逃しかねないな、と改めて痛感した次第である。
そして、シーバスが居るのにベイトが過剰で釣れない状況を打破するという課題も生じた釣行であった。
******* タックル *******
ロッド ブローショット GSX-77
リール 17アルテグラ3000XG
ライン APPLOUD GT-R ULTRA 8lb
ルアー スーサン/スーパーイナッコサンダラ
*******本日の釣果*******
シーバス
50cmUP 1匹
60cmUP 1匹

11月11日
日々冬へと向かう中、上流部ではすっかりシーバスの気配が消え、今シーズン閉幕といった様相である。
しかしながら、シーバスフォトダービーせっかくエントリーしたこともあり、さらなるサイズアップを狙いたいという思いが芽生えてくる。
フォトダービーのルールは、陸っぱりもしくはウェーディングで釣った個体である。
ボートフィッシングは除外されるため、フィールドは産卵のために下流へと下って行ったシーバスを追って必然的に河口部、およびその周辺ということになる。
西暦2017年、文明の利器は発達し、釣りのポイント選びにおいても非常に便利な世の中である。
グーグルアースを眺めながら、大物を狙えそうな場所をいくつかピックアップしてゆく。
秋のハイシーズンということもあり、超有名ポイントである逆水門周辺はシーバスよりもアングラーの方が多そうなので却下。
いっそのこと産卵で海を目指すであろう個体を追い、思い切って海まで下ってみることにした。
利根川の河口は銚子、波崎といった大規模な漁港である。
その周辺でシーバス釣りが有名なのは一ノ島堤防という沖堤である。
混雑した場所で釣りをするほどストレスの溜まることも無いのでこちらも却下。
人のあまり来なそうな場所且つ釣れそうな場所を何箇所か目星を付け、車にタックルを積み込み下見がてらいざ出発。
出発が少し遅れてしまったため、現地到着は日没後の18:20過ぎであった。
人の来なそうな場所を選んだつもりだったが、ちらほらシーバス狙いっぽい人がルアーをキャストしている。
さすが有名な漁港だけあるなぁなどと感心しながらタックルを組む。
見たところ誰も釣れている様子も無く、期待薄かななどと思いながらも水面を見ると、なんとボイルが起きているではないか。
見渡すと、いたるところで大型個体と思われる大規模なライズや捕食音、追い詰められたベイトのボイルが起きており、いわゆるスーパーボイル状態であった。
にもかかわらず釣れている気配が無い。
これは、ボイルしているものの釣れないという厳しいパターンか!?
準備を整え、さらに200mほど下流に歩いてゆくと、人もいなく良い場所を見つけたので早速キャストする。
他のアングラーはもちろん表層を攻めていると予想されるので、思い切ってボトムから中層を探ってみる。
ボトムは砂質でフラット、足場の堤防下にカキ塊があるようである。
ローリングベイト88で一通り探るも反応が無い。
ルアーのピックアップ直前、表層付近でゴゴゴゴンとベイトの群れにルアーが当たる。
フッキングさせてみると、15cmほどのイナッコであった。

続いてエリア10で水面直下をスローに泳がせる。
しかしこれはダメである。
1投1匹のペースでイナッコが釣れてしまう。
まるでイナッコたちの背中の上にルアーを泳がせているような、そんなイメージである。
かなりの量のイナッコが居るようであり、この中からルアーを狙って食わせるのは至難の業かと思われる。
であるならばと、スーサンで少し下のレンジ30~50cmくらいを泳がせ、群れからこぼれた個体を演出してみる。
ボイルの奥にキャストし、ボイルを通し、堤防に追い詰められ水面に向かって逃げるイナッコをイメージしながらリトリーブする。
1投目でライズを伴う豪快なバイトが視覚、聴覚、触覚を刺激する。
足場が高いので、竿をあおり過ぎるとシーバスが浮き過ぎ、エラ洗いされてしまう。
なるべく横方向に走らせるようにコントロールし、スタミナが尽きるのを待つ。
ネットでランディングすると、50upの個体であった。
魚に極力ダメージが無いよう、撮影の際は触らない、泥or草の上で手早くをモットーとしているが、この釣り場にはあまり適した場所が無い。
やむなく冷えていることを確認し、アスファルトの上で撮影した。

ファイトからランディングに伴い、場荒れしてしまったようで周辺のボイルは少なくなっていたものの、離れた場所では依然、派手なライズが起きている。
少しずつ下流にランガンしながら探ってゆく。
しかし、ベイトの量が多過ぎるようで、なかなかヒットに至らない。
ひどい時はルアーの真横でライズが起こる始末である。
シーバスにとってみればイナッコ食べ放題状態の中、わざわざルアーを追う理由が無いのであろう。
一時間ほど、居るのに釣れないというもどかしい時間を過ごす。
こういう中でもしっかり釣果を伸ばせるか否かが、一流と、私のような所詮二流の差なのであろう。
最初に釣ったポイントに戻り、再びスーサンをキャストする。
イナッコの群れの下を通すと、先程バイトのあった場所付近でまたもやバイトがあった。
力強い走りに、一瞬おっ?と思ったが、ファイトはさほど激しくはなく、先程同様のサイズであると思われた。
ランディングしてみると60upのシーバスであった。

釣り上げたシーバスをリリースし、辺りを見渡すと既にライズは収まりつつあり、小さな飛沫が時折上がる程度に落ち着いていた。
明日は明るいうちに来て、ベイトの動きや周囲の様子を見てみたいと思う。
何時頃からシーバスの捕食が始まったかは定かではないが、時合いは20時位までであった。
若潮後の中潮初日、潮は下げ止まりで動いていない状況。
決して良いコンディションではないが、潮が動いていない状況でもスーパーボイルが発生していたことは意外であった。
大潮が良い、潮は動いていたほうが良いという固定観念に囚われていてはチャンスを逃しかねないな、と改めて痛感した次第である。
そして、シーバスが居るのにベイトが過剰で釣れない状況を打破するという課題も生じた釣行であった。
******* タックル *******
ロッド ブローショット GSX-77
リール 17アルテグラ3000XG
ライン APPLOUD GT-R ULTRA 8lb
ルアー スーサン/スーパーイナッコサンダラ
*******本日の釣果*******
シーバス
50cmUP 1匹
60cmUP 1匹
