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Posted by naturum at

利根川GT

10月18日
日に日に、日の出の時間は遅くなってゆき、気温水温ともに低下してゆく。
今朝はこの秋一番の冷え込みだったようで息が白い。
温度計は8℃を示している。
ここ千葉でもついに最低気温が10℃を下回り始めたようである。
利根川の源流域は群馬県の山間部である。
源流付近で冷却された流水の影響で、水温もかなり下がっている。
なるべくこまめに釣行し、いつ頃産卵のためにシーバスが河口へ下るのかを見極めたいと思う。

まずは昨日ランカーを釣ったポイントへエントリーする。
ローリングベイト99オレ金でブレイクラインをトレースしてゆくと、コツンとアタリを感じた。
水温低下の影響でショートバイトか?と思いつつ、合わせて掛けにいく。
その刹那、昨日のランカーを彷彿とさせる重量感に、ロッドが大きくしなる。
1投目でビッグワンが来た!
朝もやの中響き渡るドラグ音。
ロッドティップから引き出されてゆくナイロンラインが、朝日を浴びて煌めく様が美しい。
昨日のランカー以上に激しい走りだ。
ロッドのしなり、ドラグ、ラインの伸びを最大限に生かしながら少しずつ寄せ、走られを繰り返す。
15分程やり取りしただろうか、魚体が水面に上がってくる気配が無い。
少し浮かせても、再びボトムへ向かって突っ込んでゆく。
恐らくスレ掛かりしているものと思われる。
しっかり口にフッキングしていれば、大抵の魚は体力を消耗して水面に姿を現すものである。
しかし、体やヒレなどにフッキングした場合はなかなか体力を消耗せず、走る勢いも非常に強くなる。

粘った末、ネットインしたのはコイツであった。



堂々の体高、白銀の魚体、愛くるしい顔。
ハクレンである。
ハクレンは草食の魚であり、ルアーにバイトしてくることは偶然を除いて無い。
よって、ハクレンが掛る=スレ掛かりとなる。
その激しいファイトから「利根川GT」と呼ばれ、恐れられている。
ちなみにGTとは、ロウニンアジの英名、ジャイアント・トレバリーの頭文字である。
80cmそこらの小物でこのファイトである。
メーター級が掛かったらどうなるかは想像できるだろう。
以前、利根川でクランクで遊んでいた際、謎の魚に一方的にラインを持っていかれたことがある。
4lbの細糸だったせいもあるが、少しも寄せることができなかった。
リールを巻いても巻いてもラインは出ていく一方。
結局ラインブレイクし、正体は掴めなかったものの今思えばハクレンの大物であった可能性が高い。

朝一まさかの釣果を目の前にして、しばし呆然とする。
シーバスを釣っていないが、既に十分釣ったような疲労感である。
とりあえず1匹シーバス釣ったら帰ろう。
そう決めて痛んだラインを結びなおし、フックも曲がっていたためルアーチェンジする。
ローリングベイト99ボラカラーでリフト&フォール。
ゴゴンといいアタリがロッドを伝う。
先ほどとは一転、一切の無理を感じないやり取りである。
しかし、舐めてかかればバラしてしまうもの。
魚が小さいなら小さいなりのドラグ調整やファイトが必要である。
管理釣り場でトラウトとやり取りするような繊細さを思い出しつつ寄せていく。
ランディングまでの全てのやり取りが、軽く、優雅に感じる。



30cmほどのかわいらしいシーバスであった。
さっとリリースし、自身もさっと釣り場を後にする。
30分ほどの釣行であったが、疲労感とともに充実感とも違う何か不思議な気持ちを胸に帰路に就いた。


ちなみにこの日は夕方にも釣行している。
記録を残す意味で以下にアップしておく。
16:30~17:00


60up


約30cm


******* タックル *******
ロッド  SOLCA SL-702L
リール  17アルテグラ3000XG
ライン  海平2号
ルアー ローリングベイト99/オレ金、ボラ、アユ


****** 本日の釣果 ******
ハクレン
シーバス
50cm未満 2匹
60cmUP  1匹


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Posted by アルマス at 17:04Comments(0)シーバスハクレン釣り

初の利根川ランカーシーバス

10月17日
10月も下旬を迎え、17時前には日没を迎える時期になってきた。
一年で最も日長の短い時期である。
この頃を迎えると、関東周辺では夜の最低気温が一気に低下するので、自然界では昆虫などが姿を消してゆく。
水温も日に日に低くなってゆき、釣りにも変化が出てくる。
日中の気温はまだまだ高く実感しにくいが、冬の到来である。

この日は16時から日没までの1時間ほどの勝負でランカーを狙ってゆく。
いつものポイントにエントリーすると、シーバスと思われるライズが起きている。
しかし、その水飛沫はささやかで、ライズに大物感は感じない。
ボイルは起きてはいるものの、規模は小さく、ベイトに付いている群れは小型かつ数もそれほど多くないのかもしれない。

ボトム付近で餌を待ってる大物を探るべく、ローリングベイト88でブレイクやその周辺のごろたや敷石などのシーバスが付きそうな場所を丹念に探ってゆく。
一通り探るも反応が得られないため、ライズしている個体を狙ってみる。
X-80ボラカラーでスローで流し、ライズがよく起きるポイント付近でトゥイッチで誘うと食ってきた。
やはり想像通りのセイゴサイズである。



セイゴの数釣りも楽しいが、目標はランカーのキャッチである。
小型の群れに見切りを付け、少し下流のポイントをに移動することにする。
ここは流れが速く、シャローとディープが連続するメリハリのある水中地形をしている。
目に見えないカバーも多く根掛かりも多発するが、それだけにシーバスも多く付くポイントである。

先程と同様にローリングベイト88のリフト&フォールで探ってゆく。
バイトはあるもののショートバイトであり、手応えは無い。
いつものように流れのヨレに入った瞬間にテンションを抜くとバイトを感じる。
しかし乗らない。
長靴が若干水に浸っているのだが、靴越しに感じる水温がかなり冷たい。
ここ数日の夜間の冷え込みでかなり水温は下がっているようだ。
その影響でバイトが浅くなっているのかもしれない。

既に陽は沈み、辺りは暗くなってきた。
ルアーをチェンジし、ローリングベイト99にサイズアップしてみる。
すると1投目、ブレイクと流れのヨレが重なる場所を通すと、ゴンッとバットを叩かれたようなバイトが伝ってきた。
合わせを入れた瞬間に分かる凄まじいサイズ感に、一瞬根掛かりを疑う。
しかしラインとロッドは、そいつの生き物特有の波動を拾っている。
「きた、デカイ!」
夜の帳が降りた静けさの中、けたたましくドラグの音が鳴る。
さざ波の音は不思議と聞こえない。
尾びれの一振り一振りの振動の大きさからも、ラインの先にいる奴がただ者ではないことが分かる。
突っ込みに耐えながら見たロッドのしなりは、明らかに限界を訴えるそれであった。
僅かでも無理なファイトをすれば、絶対に負ける相手である。
少しずつ浮かせ、コントロールし、走り出したらテンションが抜けない程度にドラグを緩め、走る距離を少しでも少なくするようやり取りをする。
10分程やり取りした頃、魚体が徐々に水面に浮いてきた。
そして、遠くのビルや街灯の明かりを星屑のように映し込んだ水面を、巨体がもんどり打つ波紋がかき消した。
一瞬ライトに浮かんだその頭部は、明らかに今までの個体とは一線を画す大きさであった。
慎重に、慎重にネットでランディングし、何とかキャッチした。



ランカー用にと新調した大型ネットも小さく見えるほどの大型シーバスが揚がってきた。
長さもさることながら、体高や厚みがあって非常に重い!
計測すると、81cm、目標のランカーサイズであった。



77cmでもかなりデカイなと感じていたが、80cmを超えると長さだけではなく体高や頭の大きさと言った骨格的な大きさが別格であることが分かる。
まさに、見事の一言である。
この個体もやがては川を降り、産卵し、子孫を残してゆくことであろう。
願わくばさらに成長し、再びここへ戻ってきてほしい。
そんな自分勝手なことを願いつつ、そっとリリースした。


目標のランカーシーバスをキャッチし、晴れて目標達成である。
最初に利根川でシーバスを釣り上げたのが9月18日。
それから通い始めて、今日が10月17日。
ちょうど1ヶ月の1日前。
通算12回目の釣行、34匹目でのランカーキャッチであった。

ブッシュミルズの香りに釣りの余韻を乗せていると、心の声が聞こえてきた。
さて、目標は達成したわけだがランカー1匹で満足か?
シーバスはメーター超える魚だぞ目指さないのか?

たまには何も考えずに眠りに就くことにした。



******* タックル *******
ロッド  SOLCA SL-702L
リール  17アルテグラ3000XG
ライン  海平2号
ルアー X-80/ボラ ローリングベイト99/アジ

****** 本日の釣果 ******
シーバス
50cm未満 1匹
80cmUP  1匹(81)


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Posted by アルマス at 18:27Comments(0)シーバス釣り

第1回 ニョロ王決定戦に参加してしまう

2019年6月23日

みいらさんのブログを拝見していると、目を疑うような文言が眼球に飛び込んできた。
「第1回ニョロ王決定戦」
な、なんという決定戦でしょう、こんな大会が世にあろうとは。
しかも、第1回!
画面からにょろりと浮き出たこの字面の持つエネルギー感も半端ない。
待て、お前はニョロ初心者だろう?
そう気付いて狼狽するも、既に参加希望のメールを送り終えた後の祭りであった。



プロショップリバーロードさん主催のこの大会、みいらさんからはゆるい大会だから気楽に~的な感じとうかがっていた。
しかし、ふたを開けてみると、私のような素人がのんびり釣りを楽しむような雰囲気ではなかった。
皆さんけっこーガチです。
大会慣れしてい方ばかり、中にはトラキンエキスパートな方やプロの方までいらっしゃる始末
あちゃー来るところ間違えたかも。。。
ニョロ初心者、しかもロッド2本しか持ち込んでいない自分が恥ずかしいというか何というか、
「あいつニョロ王舐めてるんじゃね?」なんて思われてはいないかと、朝から背筋が凍る思いを味わうのであった。

出るからには無様にボウズは何としても避けたい。
同じブロックの方々に失笑されないよう全力で頑張ろう。
開始までの間、ポンドの様子を観察しながらそう心に決めるアルマスであった。

せっかくの機会なので、あれこれ試すのではなく、Mくら縛りで通すことにする。
制限時間の中で限られた駒でいかに釣るかを考えることによって、光明を見出そうという魂胆だ。
第一、他の方の真似をしたところで、自分の方が釣れるなんてことが起きるはずもない。
私はもはやMくらの力に頼るしか生き残る道は無いのである。

Mくらとにらめっこしながら釣りのイメージを何となく組み立てていく。
手持ちのMくらは中層からボトムを攻めるのに手厚い。
フローティングのものは、潜らない程度にゆっくり引けば表層も攻略できそうである。
無理を言って譲ってもらったSRも1本ある。
探れないレンジは無いので、Mくらの集魚力を持ってすれば私のようなへなちょこでもどうにかなるかもしれない。


参加者は24名。
予選は5名ずつ6ブロックに分かれて行われる。
12分やって、釣り座をローテーションしてまた12分、これで1試合。
全員と対戦するので一人4試合することになる。
その中で、上位2名が準決勝進出となる。
1試合25分、交代や移動なんかも含めると30分程かかる。
自分が釣るのは4試合だけだが、他の方の試合も含めると10試合。
単純計算で300分、予選だけで5時間かかる計算だ。
大会ではこれが当たり前なのかもしれないが、初出場の私は純粋に驚いた。
これはなかなかの長丁場である。





DVDやら何かで見たことのあるような、緊張感漂う風景がポンドに広がる。
しかし、即座に得も言われぬ違和感のようなものが視神経を刺激してくるのだ。
シリアスなシチュエーションの中、カラフルでプリティなにょろ~が一斉に飛び交うのである。
この真面目な雰囲気と、視覚的なポップさが醸す絶妙なギャップに思わず笑いがこみ上げる。
厳粛な葬儀の最中、坊主の頭を見た小学生が「マルコメ味噌!」と叫ぶ程度には破壊力がある。

同じブロックでご一緒した方々も気さくな方ばかりで、当初の緊張も杞憂であることに気付かされる。
やはり同じ釣り好きであり、釣りについていろいろ教えて下さったり、冗談を言い合ったり、大会について懇切丁寧に教えて下さったりと、終始楽しく過ごすことができた。




肝心の釣りはどうなのかというと、意外と健闘できたのではないかと思う。
ポンドは前日のゲリラ豪雨の影響でド茶濁り。
とは言ってもウォルトンよりは綺麗である。
普段はクリア~ステインとのことなので、その影響がどう出るかが気になるところである。

【1試合目】
80ノーマルのトロピカルでいきなりキャッチ。
その後はバイトはあるが、なかなか乗らなかったりバラしたりと不調。
対戦相手もバラし連発でなかなかキャッチできなかったが、ローテ後にキャッチしてドロー。

【2試合目】
自分も相手も釣れず、ドロー。
インレット側3ブロックは釣れているようだが、こちら側3ブロックはお葬式モード。
あれこれ試すも渋すぎて何も分からず。

【3試合目】
対戦相手は欠場。
不戦勝かと思いきや、見えない相手と戦うはめに。
釣れなかった場合はドロー、そんな辱めはご免被りたいと、必死に魚と向き合う。
水深30cm程のレンジで、下から食い上げてくる場面を目撃する。
バイトには至らなかったが、早速今日譲ってもらった69ALFSRで同レンジを攻めるとヒット。
丁寧に探ってみると、30~50cmのレンジでバイトがあり、それ以上でも以下でもバイトが出なかった。
結局5匹を釣り上げ、勝利。
今日のパターンを完全に掴んだと勘違いするのであった。
ちなみにここの魚は小型でもパワーがあり、激しいヘッドシェイクでバレる感じがするので、思い切ってドラグを強めに調節するとキャッチに持ち込めた。

【4試合目】
インレット側に移動しての試合である。
早いうちは盛況だったインレット側も、移動する頃にはだいぶ静かになっていた。
放流魚がポンド全体に散ったようだ。
先程同様の方法で運良く2匹を釣り上げるが、あまり調子よく釣れず時間切れに。
たまたま釣れてくれたおかげでラッキーにも勝利することができた。

予選終了し、トータル2勝2分で、信じられないことに2位で予選通過できちゃいました。
昼食を挟んで準決勝、こちらはあらかじめ決められたブロックの相手と一騎打ち。
勝った方が決勝進出となるルールである。

【準決勝】
インレット側から2番目の釣り座でやることに。
何と、審判はみいらさん!
Mくらで釣って作者にいいところを見せたい。
しかし、4試合目をインレット側でやった時に、何も掴めてなかったので正直厳しい。
全体的にココニョロでの釣果が目立っており、使いたい衝動に駆られる。
いやいや、初心を忘れて自滅するくらいなら初志貫徹!
ココニョロのレンジは50cm~1m程だったかと記憶している。
サイズとレンジ的に45ノーマルが良さそうである。
が、そんなに甘くないのが世の常。
触りもかすりもしないまま、タイムアウトであえなく撃沈されたとさ。


昼食は美味しいと評判の森そだちサーモンの醤油漬け丼を頂いた。
あまりにも腹が減り過ぎていて、写真に収めるのを忘れてしまった。
しかし、しっかりと腹と記憶には収まったのでOKです。
これを食べるためにまた行ってもいいくらいに美味しいです。
今度家族で行くとするかな。
その後はくじ引きとバーベキュー大会で楽しんだ。
くじの景品は、ソーセージとニョロ系ルアーという、ニョロ王決定戦にふさわしいラインナップである。
私のくじの結果は、数少ないハズレ(ソーセージのみ)を見事ゲット!
さすが俺空気読むな~と私事ながら感心させられる。



バーベキューだってニョロ、ニョロ、ニョロ!
決勝戦では皆さんのニョロ捌きを勉強させてもらいました。
こんな感じで、終始にょろっとした一日であったとさ。
大会なんていうと、まだまだ自分には敷居が高いのかなと思うのだが、こういう大会ならば次回も参加したいなと思うのであった。
次回開催…あるのかなぁ?


大会終了後Mくらの練習をするも、1日ニョロばかりを見ていたトラウト達はもうバイトしてくることは無かった。
仕方が無いので、いつもの得意技で少し戯れてから帰路に就くのであった。









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Posted by アルマス at 18:27Comments(0)管理釣り場

第1回 ニョロ王決定戦に参加してしまう

2019年6月23日

みいらさんのブログを拝見していると、目を疑うような文言が眼球に飛び込んできた。
「第1回ニョロ王決定戦」
な、なんという決定戦でしょう、こんな大会が世にあろうとは。
しかも、第1回!
画面からにょろりと浮き出たこの字面の持つエネルギー感も半端ない。
待て、お前はニョロ初心者だろう?
そう気付いて狼狽するも、既に参加希望のメールを送り終えた後の祭りであった。



プロショップリバーロードさん主催のこの大会、みいらさんからはゆるい大会だから気楽に~的な感じとうかがっていた。
しかし、ふたを開けてみると、私のような素人がのんびり釣りを楽しむような雰囲気ではなかった。
皆さんけっこーガチです。
大会慣れしてい方ばかり、中にはトラキンエキスパートな方やプロの方までいらっしゃる始末
あちゃー来るところ間違えたかも。。。
ニョロ初心者、しかもロッド2本しか持ち込んでいない自分が恥ずかしいというか何というか、
「あいつニョロ王舐めてるんじゃね?」なんて思われてはいないかと、朝から背筋が凍る思いを味わうのであった。

出るからには無様にボウズは何としても避けたい。
同じブロックの方々に失笑されないよう全力で頑張ろう。
開始までの間、ポンドの様子を観察しながらそう心に決めるアルマスであった。

せっかくの機会なので、あれこれ試すのではなく、Mくら縛りで通すことにする。
制限時間の中で限られた駒でいかに釣るかを考えることによって、光明を見出そうという魂胆だ。
第一、他の方の真似をしたところで、自分の方が釣れるなんてことが起きるはずもない。
私はもはやMくらの力に頼るしか生き残る道は無いのである。

Mくらとにらめっこしながら釣りのイメージを何となく組み立てていく。
手持ちのMくらは中層からボトムを攻めるのに手厚い。
フローティングのものは、潜らない程度にゆっくり引けば表層も攻略できそうである。
無理を言って譲ってもらったSRも1本ある。
探れないレンジは無いので、Mくらの集魚力を持ってすれば私のようなへなちょこでもどうにかなるかもしれない。


参加者は24名。
予選は5名ずつ6ブロックに分かれて行われる。
12分やって、釣り座をローテーションしてまた12分、これで1試合。
全員と対戦するので一人4試合することになる。
その中で、上位2名が準決勝進出となる。
1試合25分、交代や移動なんかも含めると30分程かかる。
自分が釣るのは4試合だけだが、他の方の試合も含めると10試合。
単純計算で300分、予選だけで5時間かかる計算だ。
大会ではこれが当たり前なのかもしれないが、初出場の私は純粋に驚いた。
これはなかなかの長丁場である。





DVDやら何かで見たことのあるような、緊張感漂う風景がポンドに広がる。
しかし、即座に得も言われぬ違和感のようなものが視神経を刺激してくるのだ。
シリアスなシチュエーションの中、カラフルでプリティなにょろ~が一斉に飛び交うのである。
この真面目な雰囲気と、視覚的なポップさが醸す絶妙なギャップに思わず笑いがこみ上げる。
厳粛な葬儀の最中、坊主の頭を見た小学生が「マルコメ味噌!」と叫ぶ程度には破壊力がある。

同じブロックでご一緒した方々も気さくな方ばかりで、当初の緊張も杞憂であることに気付かされる。
やはり同じ釣り好きであり、釣りについていろいろ教えて下さったり、冗談を言い合ったり、大会について懇切丁寧に教えて下さったりと、終始楽しく過ごすことができた。




肝心の釣りはどうなのかというと、意外と健闘できたのではないかと思う。
ポンドは前日のゲリラ豪雨の影響でド茶濁り。
とは言ってもウォルトンよりは綺麗である。
普段はクリア~ステインとのことなので、その影響がどう出るかが気になるところである。

【1試合目】
80ノーマルのトロピカルでいきなりキャッチ。
その後はバイトはあるが、なかなか乗らなかったりバラしたりと不調。
対戦相手もバラし連発でなかなかキャッチできなかったが、ローテ後にキャッチしてドロー。

【2試合目】
自分も相手も釣れず、ドロー。
インレット側3ブロックは釣れているようだが、こちら側3ブロックはお葬式モード。
あれこれ試すも渋すぎて何も分からず。

【3試合目】
対戦相手は欠場。
不戦勝かと思いきや、見えない相手と戦うはめに。
釣れなかった場合はドロー、そんな辱めはご免被りたいと、必死に魚と向き合う。
水深30cm程のレンジで、下から食い上げてくる場面を目撃する。
バイトには至らなかったが、早速今日譲ってもらった69ALFSRで同レンジを攻めるとヒット。
丁寧に探ってみると、30~50cmのレンジでバイトがあり、それ以上でも以下でもバイトが出なかった。
結局5匹を釣り上げ、勝利。
今日のパターンを完全に掴んだと勘違いするのであった。
ちなみにここの魚は小型でもパワーがあり、激しいヘッドシェイクでバレる感じがするので、思い切ってドラグを強めに調節するとキャッチに持ち込めた。

【4試合目】
インレット側に移動しての試合である。
早いうちは盛況だったインレット側も、移動する頃にはだいぶ静かになっていた。
放流魚がポンド全体に散ったようだ。
先程同様の方法で運良く2匹を釣り上げるが、あまり調子よく釣れず時間切れに。
たまたま釣れてくれたおかげでラッキーにも勝利することができた。

予選終了し、トータル2勝2分で、信じられないことに2位で予選通過できちゃいました。
昼食を挟んで準決勝、こちらはあらかじめ決められたブロックの相手と一騎打ち。
勝った方が決勝進出となるルールである。

【準決勝】
インレット側から2番目の釣り座でやることに。
何と、審判はみいらさん!
Mくらで釣って作者にいいところを見せたい。
しかし、4試合目をインレット側でやった時に、何も掴めてなかったので正直厳しい。
全体的にココニョロでの釣果が目立っており、使いたい衝動に駆られる。
いやいや、初心を忘れて自滅するくらいなら初志貫徹!
ココニョロのレンジは50cm~1m程だったかと記憶している。
サイズとレンジ的に45ノーマルが良さそうである。
が、そんなに甘くないのが世の常。
触りもかすりもしないまま、タイムアウトであえなく撃沈されたとさ。


昼食は美味しいと評判の森そだちサーモンの醤油漬け丼を頂いた。
あまりにも腹が減り過ぎていて、写真に収めるのを忘れてしまった。
しかし、しっかりと腹と記憶には収まったのでOKです。
これを食べるためにまた行ってもいいくらいに美味しいです。
今度家族で行くとするかな。
その後はくじ引きとバーベキュー大会で楽しんだ。
くじの景品は、ソーセージとニョロ系ルアーという、ニョロ王決定戦にふさわしいラインナップである。
私のくじの結果は、数少ないハズレ(ソーセージのみ)を見事ゲット!
さすが俺空気読むな~と私事ながら感心させられる。



バーベキューだってニョロ、ニョロ、ニョロ!
決勝戦では皆さんのニョロ捌きを勉強させてもらいました。
こんな感じで、終始にょろっとした一日であったとさ。
大会なんていうと、まだまだ自分には敷居が高いのかなと思うのだが、こういう大会ならば次回も参加したいなと思うのであった。
次回開催…あるのかなぁ?


大会終了後Mくらの練習をするも、1日ニョロばかりを見ていたトラウト達はもうバイトしてくることは無かった。
仕方が無いので、いつもの得意技で少し戯れてから帰路に就くのであった。









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Posted by アルマス at 18:27Comments(0)管理釣り場

利根川ランカーシーバスへの道のり

台風一過の利根川で、ひょんなことからシーバスを釣り上げてから早1ヶ月が経過しようとしていた。
70cmオーバーを何匹か釣り上げ、ランカーサイズ(80cm以上)を釣り上げるのも時間の問題と高をくくっていた。
しかし、一向に姿を現さないビッグフィッシュ。
下流の逆水門周辺や河口部ではランカーサイズが割と釣れているなんて話も聞くが、純淡水の完全な中流域でランカーを狙うのは厳しいのかもしれない。
日々のんべんだらりと釣りをしていたのでは進歩が無い。
厳しいなら厳しいなりにどうしたら釣れるかを考え、実践し、結果を次にフィードバックして可能性を高めてゆく。
凝り性ならではの本気釣りでランカーを捕ることを今年中の目標に掲げることにした。

まずは自分を追い込む意味で、釣具屋キャスティングで実施している「シーバスフォトダービー」にエントリーする。
雑務にかまけて釣りに行かない。
面倒くさいから釣りに行かない。
寒いから釣りに行かない。
上記は自分の性格ではありがちなパターンなので、それを抑制するためのエントリーである。
自分からエントリーしておいて結果が出せないとか、情け無くて赤面物なので嫌でも頑張るだろうという魂胆である。
頑張るぞ!頑張るぞ!頑張るぞ!だけでは疲れてしまうので、楽する方の決め事も一つ。
それは、「長くても1日に3時間以上はやらない」である。
釣りには時合というものがある。
特にシーバスにおいてはその傾向が顕著である。
釣れない時間であっても粘って釣るのがシーバスであり、学生の頃は夜通し釣り続けるのがシーバスフィッシングの常識だと思っていた。
そういった釣りから脱却し、時合を読み効率的に釣る。
肉弾戦から知能戦への転換である。

ということで、エントリー後の釣果を記録の意味を含めてここにアップしておこうと思う。

10月9日

71cm


40up

10月11日

30up


60up


40up

10月15日

40up


50up


77cm


60up


60up


ちょうど10匹の釣果をアップである。
77cmはランカーキターと大興奮でしたがトホホ
さて、ここで終わっているということは次回は・・・


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Posted by アルマス at 23:54Comments(0)シーバス釣り

英才教育

10月8日
ゆったりとした日曜の午後。
1時間ほどシーバスでもやりに行こうかとタックルの準備をしていると、長男が寄ってきた。
長男は、色とりどりのルアーを眺め、「お魚のツリバリだね、かわいいねー」と女の子のようなことを言っている。
釣り針という言葉をどこで覚えたのか、子供というものはいつの間にか成長しているものである。
準備を整え、行ってくるねと玄関に向かうと何と、「一緒に行きたい」というではないか。
まだ釣りはおろか、ロッドすらまともに持てない年頃。
利根川は危険だからと止めるよう言い聞かせようかとも思ったが、興味を持った時が学び時でもある。
子供の興味の芽を摘むことだけはしたくない。
しっかりと言うことを聞くように約束させ、一緒に連れていくことにした。

車の中では川が危険であること、釣針はルアーって言う名前だということ、おっきな魚が釣れること、などなどいろいろな話を聞かせる。
そのたびに恐怖に怯え、理解しようと考え、想像に目を輝かせている長男の姿に若干のたくましさを感じた。

16:30頃利根川へ到着し、比較的足場が安全なポイントへとエントリーしてゆく。
大河川利根川を目前にした長男の第一声が、「海だ!」である。
なるほど、小柄な子供にとっては海と同レベルな規模かもしれない。
水面には少ないながらもボイルが起きており、ときおりライズも見られる。
釣れる要素はある。

ローリングベイト88で探ってゆく。
キャストは子供にはできないので私がやり、着水後、一緒にリールを巻く。
シーバスロッドはバットが長いため、長男の身長だとバットエンドが地面に着く。
ある意味固定されて巻きやすい。
どうしても一緒に巻いていると速く巻けないため、ルアーがボトムにコンタクトしてしまう。
ならばと、ボトムに付いていそうな位置にキャストし、一緒に巻く。
すると、コツンとアタリが伝ってきた。
巻き合わせで合わせるとロッドに重みが乗った。
「釣れたよ!」
え、え、なに??といった反応の長男。
釣れたということがどういうことなのかすら理解していない様子。
釣り針にお魚が掛ったんだよ、と説明するとやっと理解したようである。
そこにある網取ってくれるかな?というと、小さな手で自分の身長ほどもあるランディングネットを持ってきてくれた。
魚のサイズはそんなに大きな感じではなかったので、特に労も無く寄せてキャッチ。
30cmちょいくらいのシーバスであった。



人生初の釣果を手に、記念撮影をする。
普段は物怖じする性格の長男だが、今日は魚が暴れても怖がらないし、服が汚れても気に留めない。
やはり根は男の子なのだろう。

同様にキャストは私が、リトリーブは共同作業で釣ってゆく。
セイゴフッコサイズが立て続けに釣れる。
ランディングネットを指示されなくても持ってきてくれる長男は、まるで助手のようである。





17時を過ぎ、日も沈みかけてきたので暗くなる前に帰ろうと思っていた矢先である。
最後のつもりでキャストしたルアーにアタリがあった。
竿をあおれないので巻き合わせすると、根掛かりのような鈍重な手ごたえを感じた。
根掛かりじゃない、デカイ!
とっさに追い合わせをかけると、ようやく異変に気付いて走り出した。
巻き合わせのためにきつめにセットしてあったドラグを緩め、突っ込みに耐える。
咄嗟に差し出されるランディングネット。
息子の小さな体で健気に動く姿とは対照的に、ラインの先には大きく獰猛なフィッシュイーターが暴れている。
焦って無理なファイトをすればバラしてしまうものである。
相手が大きければ大きいほど時間をかけ、慎重にやり取りすれば必ずキャッチできる。

ネットがはち切れそうなサイズのシーバスが揚がってきた。
計測するとジャスト70cm
自分の身長の半分以上もある魚を釣り上げ、記念撮影。



日も沈み、暗くなり始めていたためこれで納竿にした。
人生初の釣りに長男も大興奮であったようである。
子供は日々多くのことを学び、成長している。
今日の経験も、彼の成長に重要な影響を与えたことだろう。
しかし、この日の出来事も、やがては記憶の彼方にうずもれてしまうことであろう。
大人になった時にふたたびこの写真を見て、思い出話をできたらきっと楽しいに違いない。


タックル
ロッド  SOLCA SL-702L
リール  17アルテグラ3000XG
ライン  海平2号
ルアー ローリングベイト88 アユ、アジ

*******本日の釣果*******
シーバス
50cm未満 3匹
70cmUP  1匹(70)




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Posted by アルマス at 15:30Comments(0)シーバス釣り

ハコスチをもとめて赤久縄へ

10月4日
野反湖の夜明けは、昨日から続く雨と濃霧に包まれている。
天気が良ければ2日間野反湖で釣りをするつもりでいたが、諦めて撤収することに決めた。
しかし、このまま帰るわけではない。
密かに別プランも考えていた。
それは、以前から行ってみたいと思っていた管理釣り場、赤久縄への釣行である。
赤久縄も野反湖と同じ群馬県にある管理釣り場である。
何と、半ネイティブ化した大型ハコスチとのダイナミックなファイトが楽しめるそうだ。

普段は諦めの悪い私だが、野反湖と赤久縄の両天秤ならどちらに傾いてもウキウキである。
赤久縄は1日券と午後券があり、ゆっくり出発して午後券で入ることにする。
朝食を済ませ、焚火で暖を取りながら鈴木さんのコーヒーをゆっくり楽しむ。
撤収の億劫さに負け動かぬ体に、鼻腔を抜けるコーヒーチェリーの香りがやる気を喚起してくれた。

ぱぱっとテントを撤収し、調理場を掃除したら荷物をリヤカーに積み、また来ることを誓いテン場を後にする。
昨日来た道をえっちらおっちら歩く。
車に着き、荷物を積んでからカーナビをセットすると、カーナビから驚きのアナウンスが。
所要時間4時間!
現在時刻は8時半であり、赤久縄でゆっくり昼食を食べてから釣りと考えていたのだが厳しそうである。
同じ群馬県だからそんなに時間はかからないだろうと高を括っていたが誤算であった。

しばしドライブを楽しむ。
建設中の八ッ場ダムの通行止めがナビに入っておらず、少々迷いながらもなんとか赤久縄に到着。
これがまたとんでもない山の中にあるのだ。
途中、車1台しか通れないような狭い林道をひた走り、がけ崩れで道の半分が埋まった個所を注意しながら通り、本当に道が合っているのか不安になる頃、辿り着く。



この看板、どこからどう見ても定食屋のそれである。
看板だけを見て、ここが管理釣り場であるとは誰も思わないであろう。
赤久縄は食事も美味しいらしいので間違いではないのであろうが・・・。

車を駐車場に止め、タックルを準備し建物の方へ向かってゆく。
古民家風の趣のある建物が受付のようだ。
受付の前には餌釣り用のポンドと思われる池があり、ニジマスが泳いでいる。



中に入ると目の前に囲炉裏があり、ニジマスが串に刺されて焼かれていた。
ここは釣った魚を調理して食べさせてくれるようだ。
釣りを終えたと思われるおじいちゃん達が、囲炉裏を囲んで一杯やっていた。
朝から来て、釣った魚を肴にここで一杯やるのも悪くないな。

受付で午後券を購入し、ダム湖で大物を狙いたい旨を伝える。
何と、ルアーとフライのエリアは車で移動した先にあるとの事。
受付にタックルを持ってくる必要は無かったようだ。
出際に受付のおねえちゃんから、「ダム湖はこの時間ルアー厳しいですよ~」と、有難い情報を教えてもらう。
「あんたルアーなの?ふふん、きっと釣れないわよ?」と予言されたようで何か悔しい。
しかし厳しいと言われれば俄然燃えるというもの。
教えられた方向に5分程車を走らせると、ルアーフライエリアの入り口が見えてくる。
少々入りずらい入口を入り、駐車場に車を停め、釣り場を目指す。

釣り場は大きく分けると「上流自然渓流エリア」と「下流ポンド風エリア」の2つにわかれている。
上流自然渓流エリアは自然の渓流そのもので、足場など一切無い。
ウェーディング必須のエリアである。
下流ポンド風エリアは渓流の一部を仕切って足場などを造成した、いわゆる管釣りのポンドである。
ポンドによって流れの強い場所や止水の場所、立ち枯れや大岩などのカバーやストラクチャーなど、多彩なシチュエーションがあり楽しめそうである。
どこも楽しそうなのだが、今回の目的はダム湖でのハコスチとの出会いである。
ハコスチはもちろん、40upのイワナや80upのドナルドソンも放流されているそうである。

そもそもハコスチとは何かというと、群馬県水産試験場が開発したニジマスの品種で、箱島系の雌とスチールヘッド系の雄の交配品種である。
ヒレが擦り切れにくい+野性味あふれるファイトが特徴の、釣りのために生まれたような品種である。
群馬県が商標登録しており、現時点では群馬県以外では釣ることのできない品種なのである。

他のポンドを横目に、最下流にあるダム湖エリアを目指す。
途中のポンドの水はクリアで、魚影も濃い。
どこで釣りをしても楽しそうである。
ポンドとポンドは渓流を仕切って作ってあるので、流れで繋がっている。
最も下流ではその流れがなだらかになり、ダム湖へと注いでいた。



イメージとしては、満水まで水をたたえた砂防ダムといった感じである。
おそらくは土砂で埋まった砂防ダムを浚渫して造ったエリアなのであろう。
水深は10m程あるようで、深すぎて底を見ることはできない。
しかし、水は澄んでいるため、泳いでいる魚はよく見える。

写真には写っていないが、フライマン2名、ルアーマン1名が先行していた。
ダム湖エリア自体は広いが、両サイドは山の斜面で立ち入り禁止であり、キャストできる場所は案外狭い。
左サイドから斜面沿いにルートがあり、足場が良くないもののそこまでは立ち入り可能らしいので、そこからキャストすることにした。

魚影も濃く、ライズも盛んに起きており魚の活性は高そうだ。
タックルは昨日の野反湖同様、カーディフNX S72Lにナイロン4lbと大物狙いである。
4,2gのスプーンから始めて様子を見る。
表層から少しずつレンジを下げ、最後はボトム付近まで探る。
しかし、ボトム着底からの巻き上げでショートバイトが1回あったのみである。
サイズを3,6gに落とすも今ひとつ反応が得られない。
一気にサイズを落とし1,8gも反応は得られない。
チェイスは盛んにするものの、バイトまでには至らない感じである。
他のアングラーも釣れてる気配は無い。
受付嬢の予言を払拭すべく、次の手を模索する。

魚のことは魚に聞け、ということで魚の様子をよく観察する。
ライズは盛んに見られ、大型個体のものと思われるダイナミックなものも頻発する。
手前のブレイクからシャローにかけて小型個体も大型個体も区別なく群れている。
手前でライズが起こることは少なく、ライズのほとんどは沖の方である。
ブレイクラインに沿って回遊する個体は大型のものが多いが、スプーンへのチェイスはあまりしない。
ライズしているということは魚の意識は水面にある。
おそらく水面近くを飛ぶ羽虫や落水した昆虫を捕食していると思われる。
食い気の立っている個体は沖合で虫を待ち、あまり食欲の無い個体は手前シャローで休んでいるといったところか。

観察の結果から、表層虫ルアーを選択する。
野反湖では車に忘れて使えなかったが、今日は準備万端である。
トップバッターはバスデイのぶん。
その名の通りカナブンを模したトップウォータープラグである。
割と重量もあり、遠くまでキャストできるすぐれものである。
ライズがよく見られる辺りにキャストし、まずはほっとけ。
着水した瞬間、ルアーに向かって浮上してくる大型魚の魚影。
ドキドキの瞬間である、が、10cmほどまで寄ったかと思うと見切って反転し、湖底へと消えてゆく。
さすが赤久縄のビッグフィッシュ、そう簡単に口は使ってくれないようである。
ならば残り10cmをアクションで誘い、口を使わせるまでである。
派手目に着水させステイ、寄ってきた魚に水面をもじもじするアクションで誘い、虫であることを信じ込ませる。
デカイ影がどこからともなく浮上してくる。
その影はルアーへとぬぅーっと近づき・・・ドバッと水面を割った。
きた!
ラインが水中へ引き込まれたことを確認し、合わせを入れるとググンといい手応えがロッドを伝う。
その刹那、大きな魚体がドバーン、バシャーン、ドバババーンとダイナミックに宙を舞った。
おおお凄い、これがハコスチの本領か。
ラインテンションを緩めないようロッドをしっかりとしならせつつ、ラインブレイクしないようにドラグを魚のパワーに合わせる。
突っ込みはまさに全力疾走といった強引なまでの勢いであり、そこらの管理釣り場で釣れる大型個体のそれを遥かに凌ぐパワーである。
クリアウォーターなので、水中を疾駆する魚体がよく見える。
ハコスチの躍動感をロッドで、視覚で、聴覚で堪能する。
ファイトの末、ランディングした個体は50cmほどの色彩鮮やかなハコスチであった。



ハコスチを初めて釣り上げたが、引きの強さを謳うだけあってそのファイトは非常に力強い。
ヒレも欠損が無く厚みもあり、魚体も引き締まっており色彩鮮やかである。
改めて素晴らしい品種であることを実感する。
家族へニジマスのお土産を約束していたので、この個体は持ち帰ることにした。

続いても同様にぶんで誘う。
どこからともなく浮上してくる黒い魚影。
静寂を湛えた水面にぶんの波紋が一定のリズムを刻んで広がる。
水飛沫と同時に反転し潜行する魚影。
引き込まれるライン。
ドラグ音と魚体のジャンプの音によって静寂は破られる。
先ほどの個体ほどのパワーではないももの、生命感あふれるファイトを展開する。



30cm程の個体であった。
これもハコスチなのであろう、先ほどの個体と特徴がよく似ている。
割と安定した形質を現す品種なのかもしれない。

完全に虫パターンである。
水面を割って出るトップの釣りはやはり楽しい。
受付嬢の予言を見事覆し、パターンを掴んで同様に釣ってゆく。
大型のハコスチばかりではなく写真のようなレギュラーサイズも食ってくる。





大型を狙って釣ってゆくにはどうするべきか、などと考えているとある瞬間からバイトが出なくなった。
何事かとルアーを引き上げてみると、ぶんに3mm程の穴が開いていた。
どうもそこから浸水しているようで、浮力が甘くなっていたようだ。
合わせがすっぽ抜けた際、足元の岩にぶつけたのだが、それが原因と思われる。
しかし不思議なもので、水面から少しでも沈めると一切バイトしてこなくなる。
いろいろ試してみると、完全に浮いているルアーにしかバイトが起こらないことも分かった。

ぶんは1つしか所持していなかったため、他のプラグも試してみる。
シケイダーなどの大型のものには反応を示さないようである。
あくまで「ぶん」サイズ以下じゃないと駄目そうだ。
しかも、食い気のある魚が居る場所までロングキャストが必要である。
ある程度重量があり、且つ小型のフローティングプラグ。

ほんとにピンポイントな答えに、答えを見つけられなかったらボウズもありうるなと、少し背筋が寒くなった。
マイクロシケイダーやくもルアーといったサイズがベストなようである。
しかし、あと一歩奥へキャストしたいのだがそこまで届かない。
ぎりぎり魚の反応は得られるものの、もう少し遠くまでキャストできればさらに良い反応が得られそうなだけに悔しい。
ぶんが優れた虫パターンルアーであることを改めて再確認させられた。

飛ばないならば、バチャっと派手に着水させて遠くの魚の気を引き、艶めかしいアクションと波紋で誘い込んでゆく。
マイクロシケイダーに黒い魚影が忍び寄る。
来い来い来い・・・自分も虫になりきったような気持ちで誘ってゆく。
バシャッと水飛沫が上がり、ロッドが大きくしなる。
魚体が大きく舞い、ドボーン、バシャーンと魚体が水面を打つ音が静かなダム湖に響き渡る。
ランディングすると、45cm程の個体であった。



続いてはくもルアーで誘ってゆく。
飛距離はマイクロシケイダーと同じくらいであり、ホットスポットにあと一歩届かない。
同様に派手な着水で気付かせ、虫になりきり誘ってゆく。
ヒットの度にポンドの静寂を破る激しいジャンプ。
めちゃくちゃ楽しい!



この個体も40upといったところか。
ファイトは通常の40cm台のニジマスの物とは一線を画す力強さである。
ハコスチの魅力にすっかり虜になってしまった。

40cm以上の個体は持ち帰り1匹までと制限があるため、最初の個体以降はリリースしているのだが、正直もう少し持って帰りたい。
お土産用にある程度大きく、かつ40未満の個体を何匹か釣りたいのだが、そううまく釣れないものである。
と思っていた矢先、40弱くらいのいいサイズがヒットした。



念のため測ってみると、41cm
残念ながらリリースサイズであった。
というか、持って帰る気満々だったので地面に直に置いてしまった。
魚には申し訳ないことをしてしまった。

気が付けば17時の営業終了時間である。
楽しい時間は過ぎ去るのが早いものである。
土産の魚を片手に、夕暮れの赤久縄を後にする。
ハコスチという素晴らしいニジマスの、躍動感あふれるダイナミックなファイトを堪能させてもらえた充実の半日であった。
ここに一人、ハコスチのファンが誕生したことは言うまでも無い。


*******本日の釣果*******
ニジマス 7匹 

タックル
ロッド  カーディフ NX S72L
リール  ストラディックCI4+C2500HGS
ライン  スーパートラウト アドバンス4lb
ルアー ぶん/チャカナブン マイクロシケイダー/クリア くもルアー/チャートバイトマーク


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Posted by アルマス at 19:06Comments(2)管理釣り場赤久縄

雨と濃霧の野反湖キャンプ場

10月3日
野反湖での釣りは天候悪化のため、午前中しか楽しめなかった。
その分、キャンプを満喫しようと考え、早々に準備に取り掛かる。
あらかじめオンラインで予約しておき、当日受付で利用料を支払う。
利用料はテント1張り1500円+1人につき500円、計2000円/泊である。
他にも受付には飲み物や薪などの販売もあり、便利である。

薪を2束購入し、荷物を持ってテントサイト(テン場)へ移動する。
リアカーを無料で貸してもらえるので、雨が降っていても荷物の運搬は割と楽である。
なぜリアカーを貸してもらえるのかというと、何を隠そうテン場までは受付から1km程山の中を歩いた先にあるのだ!
釣りの際、テン場まで行ったので分かるが結構遠い。
リアカーを曳きながら、えっちらおっちら雨で濡れた紅葉の山道を歩いていると、まるで心が洗われるようである。
空気も雨滴に洗われ、実にすがすがしい。
雨なら雨の楽しみを満喫するのもキャンプの醍醐味である。

いつ雨が上がるかも分からないので、なるべく雨の影響を受けない場所を探し、ぱぱっとテントを設営する。
キャンプサイトは平坦な更地ではなく、森の中に無造作に作られたような野趣溢れるスタイルである。
金が無く、採集の際よく山野で野宿をしていた頃を思い出す。

今回、キャンプをしようと思い立った理由は、釣りを満喫したいということもあるのだが、一番の理由はこれを使ってみたかったからである。

「ロケットストーブ焚火缶」
ロケットストーブとは、簡単に言うと、燃焼効率の良い煙や火の粉があまり出ないストーブの事であり、ロケットストーブ焚火缶とは、そのロケットストーブの簡易版のようなものである。

販売元のサイトはこちら http://liftoff.tokyo/shop/takibikan

テントの近くで焚火をすると、煙と火の粉が舞い、最悪テントに穴が開く事態と相成る。
焚火なんかしないでバーナーで料理すればいい。
確かにその通りだし、今までそうしてきた。
もちろん混雑したキャンプ場ではそんなわがままは言わない。
だが、今日のように貸し切り状態のキャンプ場や野宿の際など、焚火で暖を取りながら炎を眺め、ゆったりとした時間を過ごす。
齢のせいか近頃は、効率に縛られないキャンプがしたいと思うのである。

最初は焚火台を考えたが、火の粉が舞うのは直火でも焚火台でも同じである。
ということで辿り着いた焚火缶。
この焚火缶がロケットストーブとしての真価を発揮してくれれば、その悩みが解消するのだ。
本格的なロケットストーブをキャンプに持ち込むのは、手軽さの面から少し抵抗がある。
しかしこの焚火缶は、その簡易性によるコンパクトさが実に素晴らしい。
収納サイズは20Lペール缶1個と、本格的なストーブを持ち込むよりははるかにコンパクトである。

構造が簡易的過ぎて本当に用を為すのか心配である。
見た目はペール缶に煙突を突き立てただけに見え、すこぶる心許ない。
はたしてこれでちゃんとロケットストーブとして使えるのだろうか。

早速貸し切り状態のテントサイトで使いたかったが、雨はより強さを増していたため、調理場のかまどに設置して使ってみることにした。



設置はものの3分程と、ウルトラマンでも設置可能なシンプルさである。
見た目は、まぁ何というか工事現場ライクインダストリアル系・・・?

早速点火してみる。
細めの薪を何本か入れ、火の点いた新聞紙を投入する。
最初は煙が立ち上るのだが、程無くして薪に着火すると煙は少なくなってくる。
しばらくして勢いよく薪が燃えるようになってくると、ゴウゴウと音を出して燃えるようになってくる。
ペール缶の中をのぞくと、炎が煙突の方に吸引されるように流れており、それに伴い開口部から空気が吸い込まれ、中に酸素を供給しているようであった。
肝心の煙や火の粉はほとんど出ておらず、ガスは内部でしっかり二次燃焼されているようである。
パチッと薪が爆ぜても煙突からはほとんど火の粉が出てこない。
これはいい!
点火の際には火の粉に注意が必要だが、炎が安定してしまえばテントサイトで使用しても問題なさそうである。

日も暮れ、腹も空いてきたので調理に取り掛かる。
まずは冷えた体を温めるべくアヒージョを。
素材を切り分け味付けし、スキレットに投入しオリーブオイルを注ぐ。
男のカンタンキャンプ料理である。



アヒージョが出来上がるまでの時間で釣り上げたニジマスを捌いて刺身にする。
淡水魚の刺身、特に天然物は寄生虫感染のリスクが高いのでやるべきではない。
養殖物のトラウトなどは、ペレットで育てられているので寄生虫感染のリスクはほとんどない。
しかしこの個体は元は養殖であったものの、自然界に放流され一定の期間が経過した個体である。
本来ならば加熱して食べるべきである。
分かってはいるのだが、やはり生で食べたいという誘惑に勝てない野蛮人である。
どのみち近々寄生虫検査をする予定なので、ついでということで・・・。



これはこれは、何とも美味しそうな見た目でしょう。
身は透き通り、うっすらと蒲色を乗せている。
この身の色から察するに、野反湖にはニジマスの餌となる甲殻類が少ないに違いない。
サケ科の魚の身が赤いのは、甲殻類に含まれるアスタキサンチンという色素が由来である。
それらの餌の少ない水域では、サケ科の魚の身が赤くならないのだ。
おそらく野反湖では昆虫や小魚を主に食べているのではないかと思われる。

味の方はというと、養殖ペレット特有の臭みがなく、ありがちなカビ臭さのようなものも無い。
これは絶品である。
管理釣り場で釣ったニジマスの刺身とは、もはや雲泥の差である。
味見程度のつもりであったが、気が付けば全部平らげてしまっていた。
アヒージョもまた美味である。
旨みが滲み出たオイルは、バゲットに付けて食べるとこれまた美味しい。
たらふく食べ、中と外から温められて身も心もぽかぽかである。

熾火になった焚火を眺めながら、何を思うでもなくただ夜が更けゆくのを傍観する。
実に贅沢なひとときである。
息を吐くたびに、ヨレのようなものが緩んでいくのが分かる。
じっくりと焚火で暖めた体を寝袋にねじ込み、灯りを消す。
雨がフライシートを打つ音色が、なつかしい子守唄に聞こえてきた。



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Posted by アルマス at 16:09Comments(1)ネイティブトラウトキャンプ釣り