M会という謎の集まりに参加してきた
2019年5月25日
私はMではありません。
どちらかというと、Sの方だと思います。
ですが、何を血迷ったかこのたびM会に参加してしまいました。
父上、母上、不肖の息子をお許し下さい。
正直に言いますね、「M、えがったわー」
遡ること数カ月。
群馬県にある管理釣り場、日本イワナセンターのことをネットで調べていた時のことである。
Mくらというニョロ系自作クランクの愛好者の方が集う「M会」なるもののレポートに漂着した。
内容はというと、Mくら愛好家の方々がイワナセンターでMくらを使って釣りをしたり、情報交換したりというものだ。
Mくらはおろか、ニョロ系すらまともに持っていない自分には無縁の会と、当初はスルーしていた。
しかし、それを機にMくらビルダーのみいらさんのブログを、ちょくちょく拝見するようになった。
みいらの"気ままにblog"
みいらさんって、文章がとてもお上手というか、釣りを心から楽しんでいる様子がサイトから滲み出ている。
いつしか、ソロ釣行がメインの寂しいアルマスの心を、鷲掴みにしてくれたのである。
楽しそうだな~一緒に釣りしてみたいな~Mくら使ってみたいな~
そう思ってから参加申し込みのメールを送るに至るまで、さして時間はかからなかった。
朝3:30に出発し、遠路遥々3時間のドライブ。
令和初の御来光を拝みながら高速をひた走る。
渋滞が無ければドライブも楽しい。


到着は6:30頃、気温は10℃程と、山中とあって結構肌寒い。
陽が差してくれば気温は上がると思われるが、釣りには絶好のコンデションである。
萌黄色に染まる山々が美しすぎて目が痛い。
普段いかにロクでもない物ばかり見ているかを思い知らされる。
もっと積極的に自然と触れ合わないといけないなぁ。
7時になり、釣り券を購入してゼロ号池へと向かうと、それらしい人達がタックルの準備をしている。
Mくらとおぼしきルアーをセットしている人もおり、会場はここで間違いなさそうである。
ほどなくして、みいらさんの仕切りでM会が開催される。
参加者は総勢16名。
私のように初めて参加される方も8名いるようである。
みいらさんが、一人一人を紹介する形で「M会ミーティング」が進行してゆく。
物覚えの悪いアルマスは、一人二人お名前を覚えるので精いっぱいの惨状であった。
その後は、各自ゼロ号池でフリーフィッシング。
さすがイワナセンター、ドクリアで大量に放たれたトラウトが、目の前を群泳している。
赤城山の清水を湛えたポンドを悠々と泳ぐトラウトは、コンディション抜群で力強く、食べても美味しい。
清々しい気持ちで釣りを堪能していると、みいらさんが近づいてきて囁くようにこう言った。
「興味あるの、あります?」
身をかがめ、そっと開いたボックスの中にひしめく例の「Mくら」
やばい!やばすぎる!
一言、二言、どれ程の会話をしただろうか、いつの間にか手中に存在する「Mくら」
怖くないんだ、ばれなきゃいいんだ、そう言い聞かせながらアイにスナップを通す。
そっとキャストし、リトリーブする。
胸の鼓動をかき消すような大きなアクションがロッドを伝い、ペースメーカーのように体にリズムを刻む。
まるで巨大なクリオネのようにのたうつ姿は、まさにエロいの一言である。
ふわふわと浮いたような感覚が我が身を襲い、何故か唾液が出た。
その刹那、Mくらの挙動に同じく酔ったであろうトラウトが、堪らずテールにバイトした。
なぜかみいらさんも興奮している。
地に足がついた感触が無いまま、ランディングする。

Mくらの動き、やばいわ。
しばし呆然とするアルマスを尻目に去ってゆくみいらさん。
なぜか、私のタックルボックスにはMくらの群れが残されていた。

こうして、他人様から借りたルアーで一日釣りをするという異常体験をすることになるのであった。
M会では、参加者が楽しめるようにイベントを用意してくれていた。
「早掛けビンゴ大会」と、「プチ大会」である。
面白いなと感じたのは、早掛けビンゴ大会。
ビンゴカードを参加者に配り、魚を釣った人が任意の番号を言っていくというもの。
釣った人以外にもチャンスがある、極端な話1匹も釣らなくてもビンゴのチャンスがあるのだ。
意気揚々とお借りしたMくらでチャレンジするも、今ひとつバイトに持ち込めない。
なかなか使いこなすのには練習が必要そうである。
そうこうしているうちに、ビンゴの声!
続いて、何と、自分で1匹も釣っていないのに私がビンゴしてしまうという珍事件発生。
普段はがっつり引き弱な自分なんですが。
M会に参加費は無いが、ルアーなどの釣り具を持ち寄り、供出品として提出することになっている。
これらの品が、早掛けビンゴ大会の景品などに供されている。
ビンゴした順に、景品を選べるという寸法だ。
激レアオリカラルアーやMくら、その他も魅力的な景品が満載でどれにしようか悩んでしまう。
あまり悩んでいると次の方に迷惑なので、Mくらっぽいのが入っている袋を選ばせてもらった。

プチ大会では、Mくらorメタルバイブ限定での釣果を競うものであった。
予選15分で釣り上げた数が多い人が決勝戦で競うというものだ。
予選は何とか通過できたものの、決勝では1位の方以外は同数で決着がつかず、じゃんけんで雌雄を決した。
もちろん負けましたよ。
商品にMくらがあっただけに、じゃんけん勝ちたかったなー。
ビンゴ大会、プチ大会後、勉強がてらMくら45ボトムロールで遊んでいると、70cmはあろうかという巨大魚が掛るというハプニング発生。
こんなサイズの魚が食ってくるとは、やはりMくらの性能ハンパないわ。
魚を取りたいというより、いかにMくらを回収するかに全身全霊を掛けるという本末転倒っぷり。
ネットに入りきらない魚を何とかランディングするも、暴れて逃げられ写真が撮れなかった。
しかし、みいらさんがビデオを撮影してくれていた。
写真と動画をお借りすることができたので、そのご厚意に甘えて貼っておく。

午後は各々、散開しての釣りである。
1号池で皆さんと釣りを楽しんだ後、お土産用の魚を釣りに9号池へ。

適当にクランクなどでお持ち帰りサイズの魚を何匹か狙う。
9号池は大型の魚がたくさん放流されていて楽しい。


せっかくMくらをお借りしたので、全種類で釣るべくMくら縛りで遊ぶことにする。
フローティングのもの、シンキングのもの、長いの、細いの、太いの、先細りのものなどなど。
ひとえにMくらといってもさまざまなバリエーションがあり、その多様さに感心させられる。
これって、みいらさんが一人で作ってるんだよなぁ。
改めてその凄さを思い知らされたのであった。
結局閉店までずぅーっとM・M・M・M・M・M・Mと、たっぷり堪能したアルマスであった。
魅惑のハンドメイドルアー、Mくら。
事象の地平線のような世界に触れてしまったが最後、この世界から抜け出すのは不可能に違いない。







私はMではありません。
どちらかというと、Sの方だと思います。
ですが、何を血迷ったかこのたびM会に参加してしまいました。
父上、母上、不肖の息子をお許し下さい。
正直に言いますね、「M、えがったわー」
遡ること数カ月。
群馬県にある管理釣り場、日本イワナセンターのことをネットで調べていた時のことである。
Mくらというニョロ系自作クランクの愛好者の方が集う「M会」なるもののレポートに漂着した。
内容はというと、Mくら愛好家の方々がイワナセンターでMくらを使って釣りをしたり、情報交換したりというものだ。
Mくらはおろか、ニョロ系すらまともに持っていない自分には無縁の会と、当初はスルーしていた。
しかし、それを機にMくらビルダーのみいらさんのブログを、ちょくちょく拝見するようになった。
みいらの"気ままにblog"
みいらさんって、文章がとてもお上手というか、釣りを心から楽しんでいる様子がサイトから滲み出ている。
いつしか、ソロ釣行がメインの寂しいアルマスの心を、鷲掴みにしてくれたのである。
楽しそうだな~一緒に釣りしてみたいな~Mくら使ってみたいな~
そう思ってから参加申し込みのメールを送るに至るまで、さして時間はかからなかった。
朝3:30に出発し、遠路遥々3時間のドライブ。
令和初の御来光を拝みながら高速をひた走る。
渋滞が無ければドライブも楽しい。


到着は6:30頃、気温は10℃程と、山中とあって結構肌寒い。
陽が差してくれば気温は上がると思われるが、釣りには絶好のコンデションである。
萌黄色に染まる山々が美しすぎて目が痛い。
普段いかにロクでもない物ばかり見ているかを思い知らされる。
もっと積極的に自然と触れ合わないといけないなぁ。
7時になり、釣り券を購入してゼロ号池へと向かうと、それらしい人達がタックルの準備をしている。
Mくらとおぼしきルアーをセットしている人もおり、会場はここで間違いなさそうである。
ほどなくして、みいらさんの仕切りでM会が開催される。
参加者は総勢16名。
私のように初めて参加される方も8名いるようである。
みいらさんが、一人一人を紹介する形で「M会ミーティング」が進行してゆく。
物覚えの悪いアルマスは、一人二人お名前を覚えるので精いっぱいの惨状であった。
その後は、各自ゼロ号池でフリーフィッシング。
さすがイワナセンター、ドクリアで大量に放たれたトラウトが、目の前を群泳している。
赤城山の清水を湛えたポンドを悠々と泳ぐトラウトは、コンディション抜群で力強く、食べても美味しい。
清々しい気持ちで釣りを堪能していると、みいらさんが近づいてきて囁くようにこう言った。
「興味あるの、あります?」
身をかがめ、そっと開いたボックスの中にひしめく例の「Mくら」
やばい!やばすぎる!
一言、二言、どれ程の会話をしただろうか、いつの間にか手中に存在する「Mくら」
怖くないんだ、ばれなきゃいいんだ、そう言い聞かせながらアイにスナップを通す。
そっとキャストし、リトリーブする。
胸の鼓動をかき消すような大きなアクションがロッドを伝い、ペースメーカーのように体にリズムを刻む。
まるで巨大なクリオネのようにのたうつ姿は、まさにエロいの一言である。
ふわふわと浮いたような感覚が我が身を襲い、何故か唾液が出た。
その刹那、Mくらの挙動に同じく酔ったであろうトラウトが、堪らずテールにバイトした。
なぜかみいらさんも興奮している。
地に足がついた感触が無いまま、ランディングする。

Mくらの動き、やばいわ。
しばし呆然とするアルマスを尻目に去ってゆくみいらさん。
なぜか、私のタックルボックスにはMくらの群れが残されていた。

こうして、他人様から借りたルアーで一日釣りをするという異常体験をすることになるのであった。
M会では、参加者が楽しめるようにイベントを用意してくれていた。
「早掛けビンゴ大会」と、「プチ大会」である。
面白いなと感じたのは、早掛けビンゴ大会。
ビンゴカードを参加者に配り、魚を釣った人が任意の番号を言っていくというもの。
釣った人以外にもチャンスがある、極端な話1匹も釣らなくてもビンゴのチャンスがあるのだ。
意気揚々とお借りしたMくらでチャレンジするも、今ひとつバイトに持ち込めない。
なかなか使いこなすのには練習が必要そうである。
そうこうしているうちに、ビンゴの声!
続いて、何と、自分で1匹も釣っていないのに私がビンゴしてしまうという珍事件発生。
普段はがっつり引き弱な自分なんですが。
M会に参加費は無いが、ルアーなどの釣り具を持ち寄り、供出品として提出することになっている。
これらの品が、早掛けビンゴ大会の景品などに供されている。
ビンゴした順に、景品を選べるという寸法だ。
激レアオリカラルアーやMくら、その他も魅力的な景品が満載でどれにしようか悩んでしまう。
あまり悩んでいると次の方に迷惑なので、Mくらっぽいのが入っている袋を選ばせてもらった。

プチ大会では、Mくらorメタルバイブ限定での釣果を競うものであった。
予選15分で釣り上げた数が多い人が決勝戦で競うというものだ。
予選は何とか通過できたものの、決勝では1位の方以外は同数で決着がつかず、じゃんけんで雌雄を決した。
もちろん負けましたよ。
商品にMくらがあっただけに、じゃんけん勝ちたかったなー。
ビンゴ大会、プチ大会後、勉強がてらMくら45ボトムロールで遊んでいると、70cmはあろうかという巨大魚が掛るというハプニング発生。
こんなサイズの魚が食ってくるとは、やはりMくらの性能ハンパないわ。
魚を取りたいというより、いかにMくらを回収するかに全身全霊を掛けるという本末転倒っぷり。
ネットに入りきらない魚を何とかランディングするも、暴れて逃げられ写真が撮れなかった。
しかし、みいらさんがビデオを撮影してくれていた。
写真と動画をお借りすることができたので、そのご厚意に甘えて貼っておく。

午後は各々、散開しての釣りである。
1号池で皆さんと釣りを楽しんだ後、お土産用の魚を釣りに9号池へ。

適当にクランクなどでお持ち帰りサイズの魚を何匹か狙う。
9号池は大型の魚がたくさん放流されていて楽しい。


せっかくMくらをお借りしたので、全種類で釣るべくMくら縛りで遊ぶことにする。
フローティングのもの、シンキングのもの、長いの、細いの、太いの、先細りのものなどなど。
ひとえにMくらといってもさまざまなバリエーションがあり、その多様さに感心させられる。
これって、みいらさんが一人で作ってるんだよなぁ。
改めてその凄さを思い知らされたのであった。
結局閉店までずぅーっとM・M・M・M・M・M・Mと、たっぷり堪能したアルマスであった。
魅惑のハンドメイドルアー、Mくら。
事象の地平線のような世界に触れてしまったが最後、この世界から抜け出すのは不可能に違いない。






