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利根川汽水域シーバス調査

2018年12月1日

今年も師走を迎え、例年だと管釣り通いが始まるころである。
しかしアルマスは未だシーバスに振り回されている。
中流部ではまともに釣れず、ごく少数のシーバスも川を降ってしまったようで、川はすっかり静まり返っている。
ならばと足を運んだ利根川河口部も、ハイシーズンとはいえない状況であった。
一体シーバスはどこへ行ってしまったのか。
おそらく下ったものの、海へは出ておらず汽水域に溜まっているのではないかと予想を付け、調査してみることにした。

利根川の河口より18,5Km上流には、巨大な河口堰がある。
通称、逆水門と呼ばれ、海水を含んだ水が堰より上流に逆流することを防いでいる。
なので、基本的に逆水門より上流が淡水域、下流が汽水域ということになる。
大河川利根川を完全にせき止めているだけあり、多くの魚がこの逆水門周辺に溜まりやすい。
もちろんシーバスの魚影も濃く、利根川のシーバス釣りにおける一級ポイントとなっている。
特に千葉県側は、調節門のオーバーフローによって常に流れがあり、通年多くのアングラーで賑わっている。

例によってグーグルマップの航空写真を眺め、候補地を探してゆく。
別に、確実に釣れるポイントで釣りがしたいわけでもないので、ポイントとして有名な場所は却下とする。
良さそうな場所を何箇所か目星を付けてゆく。
行ってみたい場所がいくつもあって、一日では回りきれない。
できれば下見をしたいところではあるが、遠くてそうもいかないのでぶつけ本番でもエントリーできそうな場所に絞ってゆく。
陸っぱりの釣りにおいて、楽しみの三分の一はポイント探しであると言っても過言ではない。
これは釣りに限ったことではないが、自らの知識と経験、感覚で予想を付け、探し当てることの喜びは、手にした時の喜びと同等かそれ以上のものなのである。
それはまさに、自然や生物の本質にほんの少しだけ近づけた証なのである。

さて、現地にたどり着いたのは16:30を過ぎた頃であった。
もう少し早く到着し、周辺の様子を見て回りたかったが既に陽は沈みかけている。
急いで装備を整え、ポイントへ向かう。
12月に入ったにも関わらず、気温は10℃以上あって意外と暖かい。
水面を観察していると、イナッコが追われ、ジャンプしている。
頻繁にシーバスのものと思われるライズも見られる。
「お前たち、やはりここにいたか!」
予想は的中である。

早速、スーサンをキャストし、表層をゆっくりと漂わせていく。
しかし、ライズは多いのに意外と食ってこない。
レンジを入れてもダメ。
リトリーブしながらゆっくりフォールさせ、ボトムトレースさせてもダメ。
おかしいなぁと思い、回収しようとボトムから巻き上げ、ピックアップ寸前でバイト。
なるほど、イナッコを水面に追い込んで捕食している訳か。
ネットを延ばし、ランディングしたのは30cm程のセイゴであった。

利根川汽水域シーバス調査

引き続き、ボトムまで落として巻き上げを繰り返してゆく。
しかし、後が続いてこない。
スーサンであれこれ試しているうちに、1時間半ほど釣れない時間が続いた。
ライズは先程同様続いており、相変わらずシーバスがイナッコを追いまわしている状況である。

一旦気持ちをリセットして、基本に忠実に行くことにする。
まずはレンジから。
マニックフィッシュ88で表層を曳き波を立てて引いてみる。
次にて表層直下、その次に少しレンジを入れてと、レンジを刻むように探ってゆく。
マニックフィッシュは重量があるため、リトリーブスピードを緩めていくとレンジが入り、アクションも小さくなっていくタイプのルアーである。
少しレンジを入れた辺りでコツンとショートバイトがあったが乗らず。
続いて逆、リトリーブスピードが上がるとレンジが入り、アクションも大きくなっていくフローティングミノーのパターン。
TKLM9/11をキャストし、ゆっくり引き波を立てて表層を探る。
次に浮きあがらない程度にスピードを速める。
わりと早巻きで40cmほど潜らせ、しっかりアクションさせて引いてくる。
ここでゴツンと気持ちの良い反転食いがドラグを鳴らす。
さほどの重量は感じないが、躍動感あふれる突っ込みがロッドをしならせる。
上がってきたのは45cm程のシーバスであった。

利根川汽水域シーバス調査

釣れはしたものの、これもまぐれ当たりか?
再現性があるかを確認するため、続いても同様の速度でリトリーブする。
すると、次の一投でもまたしてもバイトがあった。
同様のサイズ感の個体である。

利根川汽水域シーバス調査

フックとラインをチェックし、再びキャストする。
先程と同様、ルアーがはっきりとアクションするように速めにリトリーブする。
流れを見極め、ライズが頻発するホットスポットを通す。
すると、またしてもその一投でバイトがあった。
先程の個体よりも重量感のある突っ込みがドラグを引きずり出す。
今年初の70upの魚を確信するファイト。
ここで無理に力を掛けると、魚体を浮かせ過ぎてしまい、最悪エラ洗いされてフックアウトしてしまう。
あせらずに、走る方向と逆にゆっくりとテンションを掛けて疲れさせてゆく。
すると数分後、銀鉛色の魚体が深淵より浮かび上がってきた。

利根川汽水域シーバス調査

大きいと思ったのだが、あまり大きくはなく60cmほどで拍子抜けしてしまう。
今年手にしたシーバスが少なすぎるせいか、サイズ感覚に感動補正が大きく働いているようだ。

何はともあれ、本日の正解の一つに限りなく近づいた感はある。
相変わらず正解を導き出すのが遅いアルマスではあるが、ここからはほぼ1投1匹のペースで釣れ続けてゆく。
さすが河口域、魚影が濃くて延々と釣れ続ける雰囲気である。
もはや、釣りをする時間よりランディング後の処理をする時間の方が長いという始末である。

利根川汽水域シーバス調査

この魚を撮影した後、デジカメのランプが点滅していることに気付く。
なんと、バッテリー切れである。
この時期、よく釣行する上流部では連発して釣れることはあまりない。
せいぜい1~2枚撮れればいいという心持でいたために、充電を疎かにしてしまっていた。
車に戻り、充電しようと試みるも、ケーブルを持ってきていないことに気付く。
我ながら、全くもって詰めが甘い。

写真が撮れないなら撮れないで、釣りに集中するまでである。
最初の個体が釣れたのが17:05
2匹目が18:41
5匹目が19:30
そこから23:00頃まで、3時間30分余りで20匹を追加。
ヒットルアーは全て、TKLM9/11
合計25匹の釣果であった。

最大サイズは65cm程と、大型サイズには出会えなかったものの、秋らしい爆釣を楽しむことができた。
その後、肩と腕がパンパンで、しばらく痛みに悩まされたことは言うまでもない。
今年になって、やっとまともに出会えた利根川シーバス。
来年はもっと上流に遊びに来てほしいものである。


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